おうちカッピング入門|プロの「味見」を自宅で体験する
はじめに
「フローラルな香り」「ベリーのような酸味」——コーヒーのそんな表現、正直ピンとこない?それならカッピングを体験してみましょう。プロが品質評価に使う「世界共通の味見の方法」は、実は家でも簡単にできて、風味の解像度が一気に上がります。
カッピングとは
豆の品質や個性を評価するための標準化されたテイスティング法。スペシャルティコーヒーの点数(カッピングスコア)もこの方法でつけられています。ポイントは抽出技術の影響を排除すること。だからドリップせず、粉にお湯を注ぐだけのシンプルな方式を使います。
用意するもの
- 飲み比べたい豆 2〜3種類(産地違いがおすすめ。例:ブラジルとエチオピア)
- 同じ形のカップ(200ml程度)を豆の数だけ
- スプーン(深めのものでOK)
- お湯(93℃前後)、タイマー、メモ
手順(プロと同じ流れ)
- 中挽き10gを各カップへ。まず粉の香り(ドライアロマ)をチェック
- お湯150mlを注いで4分待つ(表面に粉の層=クラストができる)
- スプーンでクラストを3回押し割り、鼻を近づけて香りを嗅ぐ(ブレイク。ここが最高の瞬間!)
- 表面の泡と粉をすくい取る
- 少し冷めたら、スプーンでズズッと空気ごと吸い込む(スラーピング。口全体に霧状に広がり風味を感じやすくなる)
温度が下がるにつれて酸味や甘みの印象が変わるので、冷めるまで何度も味わうのがコツです。

風味を言葉にするコツ
最初は「おいしい」しか出てこなくて大丈夫。次の順で考えると言葉になります。
- 好きか嫌いか
- 酸味と苦味、どちらが強い?
- 何かに似てる?(果物?ナッツ?チョコ?お花?)
- 後味は長い?短い?
2種類を並べて比べると、違いは驚くほどはっきり感じられます。「エチオピアって本当に紅茶っぽい!」の発見が、カッピングの醍醐味。
まとめ
- カッピングは「粉にお湯を注いで待つだけ」の公平な味見
- 2種類以上を並べて比較するのが上達の近道
- ブレイクの香りは家庭のコーヒー時間で最高の瞬間
お気に入りの豆の「好きな理由」が言葉になると、豆選びはもっと楽しくなります。