その他の成分|香り・トリゴネリン・オイル

コーヒーの香りをつくる成分、トリゴネリン、コーヒーオイルなど、名脇役たちを紹介します。

カップから立ちのぼるコーヒーの香りの湯気

カフェインとクロロゲン酸以外にも、コーヒーのおいしさと個性をつくる成分はたくさんあります。

香気成分 — 1,000種類以上の香りの世界

コーヒーの香りは約1,000種類もの揮発性成分の組み合わせでできています。焙煎中のメイラード反応やカラメル化によって生まれるもので、

  • フラン類:カラメルのような甘い香り
  • ピラジン類:香ばしいロースト香
  • アルデヒド・エステル類:フルーティーな香り

コーヒーの香りにはリラックス効果があるという脳波研究もあり、「淹れている時間」そのものが癒やしの時間といえます。

トリゴネリン

生豆に含まれるアルカロイドの一種。焙煎の熱で分解されると、**ナイアシン(ビタミンB3)**と香ばしい香り成分に変化します。生豆の状態で多く、深煎りになるほど減少します。

コーヒーオイル(脂質)

豆の表面ににじむ油分で、まったりした口当たり(ボディ)と豊かな香りのもと。

  • 金属フィルター(フレンチプレスなど)→ オイルがそのままカップへ。豊かでコクのある味に
  • ペーパーフィルター → オイルの大部分を濾しとる。クリーンな味に

抽出器具による味の違いの正体は、実はこのオイルの通し方の違いが大きいのです。

金属フィルターで残るオイルと、紙で濾した透明感のあるコーヒーの比較

褐色色素(メラノイジン)

焙煎で生まれるコーヒーの色のもと。抗酸化作用を持つことが知られており、コーヒーの「コク」の一部も担っています。

糖類・アミノ酸

生豆に含まれるショ糖やアミノ酸は、焙煎中の反応でほとんどが香りと色に変わります。コーヒー自体はほぼノンカロリー(ブラック1杯あたり約8kcal)なのは、糖分が「飲む前に香りへと使われてしまう」からです。