栽培と収穫|コーヒーチェリーが実るまで
コーヒーノキの一生と、一粒ずつ手摘みされる収穫の現場を紹介します。

コーヒーノキの一生
- 種まき・育苗:生豆と同じ形の種子(パーチメント付き)を苗床にまき、半年ほど苗を育てる
- 植え付け:雨季の初めに畑へ。直射日光を嫌うため、バナナなどの**シェードツリー(日陰樹)**を一緒に植える産地も
- 開花:3年目ごろ、ジャスミンに似た香りの白い花が咲く。花の寿命はわずか数日
- 結実:開花から6〜9カ月かけて、実が緑→黄→真っ赤に熟していく

赤く熟した実はその見た目からコーヒーチェリーと呼ばれます。果肉はほんのり甘く、その中に2粒の種子(=コーヒー豆)が向かい合って入っています。
収穫 — 一粒ずつ、手で摘む
高地の急斜面にある農園では、機械は入れません。熟した実だけを選んで一粒ずつ手摘みします(ピッキング)。
- 同じ枝に未熟な実と完熟の実が混在するため、収穫期には同じ木を何度も回って摘む
- ブラジルの平坦な大農園では、枝をしごくストリッピングや機械収穫も行われる
- 摘み手の熟練度が品質を左右する、もっとも人手のかかる工程
品質を決める「完熟度」
未熟な実が混ざると、渋み・えぐみの原因になります。スペシャルティコーヒーの産地では、
- 完熟チェリーだけを選ぶ選別摘み
- 収穫後の比重選別(水に浮く未熟豆・欠点豆を除く)
といった手間を惜しまないことで、クリーンな味わいを実現しています。
収穫されたチェリーは傷みが早いため、その日のうちに精製所へ運ばれます。次のステップ「精製と選別」に続きます。