栽培と収穫|コーヒーチェリーが実るまで

コーヒーノキの一生と、一粒ずつ手摘みされる収穫の現場を紹介します。

枝に実った赤いコーヒーチェリー

コーヒーノキの一生

  1. 種まき・育苗:生豆と同じ形の種子(パーチメント付き)を苗床にまき、半年ほど苗を育てる
  2. 植え付け:雨季の初めに畑へ。直射日光を嫌うため、バナナなどの**シェードツリー(日陰樹)**を一緒に植える産地も
  3. 開花:3年目ごろ、ジャスミンに似た香りの白い花が咲く。花の寿命はわずか数日
  4. 結実:開花から6〜9カ月かけて、実が緑→黄→真っ赤に熟していく

ジャスミンに似た香りのコーヒーの白い花

赤く熟した実はその見た目からコーヒーチェリーと呼ばれます。果肉はほんのり甘く、その中に2粒の種子(=コーヒー豆)が向かい合って入っています。

収穫 — 一粒ずつ、手で摘む

高地の急斜面にある農園では、機械は入れません。熟した実だけを選んで一粒ずつ手摘みします(ピッキング)。

  • 同じ枝に未熟な実と完熟の実が混在するため、収穫期には同じ木を何度も回って摘む
  • ブラジルの平坦な大農園では、枝をしごくストリッピングや機械収穫も行われる
  • 摘み手の熟練度が品質を左右する、もっとも人手のかかる工程

品質を決める「完熟度」

未熟な実が混ざると、渋み・えぐみの原因になります。スペシャルティコーヒーの産地では、

  • 完熟チェリーだけを選ぶ選別摘み
  • 収穫後の比重選別(水に浮く未熟豆・欠点豆を除く)

といった手間を惜しまないことで、クリーンな味わいを実現しています。

収穫されたチェリーは傷みが早いため、その日のうちに精製所へ運ばれます。次のステップ「精製と選別」に続きます。