アラビカの品種図鑑|ティピカ・ブルボン・ゲイシャなど
アラビカ種の中の代表的な栽培品種を紹介。在来種から交配種まで、味わいの個性がわかります。

アラビカ種の中には、さらに数多くの**栽培品種(バラエティ)**があります。ワインのブドウ品種のように、品種を知るとコーヒー選びが一段と楽しくなります。
在来系の二大品種
ティピカ
- アラビカ種のもっとも原種に近い品種のひとつ
- すっきりとした酸味と上品な甘み、優れた香り
- 収穫量が少なく病気に弱いため、現在は希少
ブルボン
- ティピカの突然変異種。インド洋のブルボン島(現レユニオン島)に由来
- コクと甘みのバランスが良く、中南米を中心に広く栽培
- ティピカと並ぶ「二大在来品種」
世界が注目する高級品種
ゲイシャ
- エチオピアのゲシャ村由来の品種
- ジャスミンのような華やかな香りと紅茶のような透明感のある味わい
- パナマのエスメラルダ農園がオークションで史上最高値を記録して以来、世界中で注目される

SL28・SL34
- ケニアの研究機関(Scott Laboratories)で選抜された品種
- カシスのような果実感のある強い酸味が特徴で、ケニアコーヒーの代名詞
突然変異・交配で生まれた品種
カトゥーラ
- ブルボンの突然変異種。樹高が低く収穫しやすい
- 明るい酸味とほどよいコク。中米各国で広く栽培
ムンドノーボ
- ティピカ系とブルボンの自然交配種
- 病気に強く収穫量が多い。ブラジルの主力品種のひとつ
パカマラ
- パーカス(ブルボン系)×マラゴジッペの人工交配種
- 通常の1.5倍ほどの大粒で、エルサルバドル生まれ
- フルーティーな酸味と豊かなコクで、品評会の常連
カティモール
- カトゥーラ×ハイブリッド・ティモール(ロブスタの血を引く)の交配種
- さび病に強く収穫量が多い実用品種。アジアの産地で広く栽培
品種の系譜(ざっくり図解)
エチオピアの野生種
└─ ティピカ ──────── 突然変異 ──→ ブルボン
│ │
│ ├─ 突然変異 → カトゥーラ
└─ 自然交配(×ブルボン)→ ムンドノーボ
└─ 交配 → パカマラ、カティモール…
└─ ゲイシャ(エチオピア在来系)
品種の個性がもっとも感じられるのは、単一農園・単一品種のシングルオリジンです。飲み比べの際は、精製方法(ウォッシュト・ナチュラルなど)もあわせてチェックしてみてください。